映画「君の膵臓をたべたい」は原作と異なる展開! でもやっぱり泣ける!

君の膵臓をたべたい」という作品に泣かされたのはこれで4回目。

1回目は単行本で小説を読んだとき。

2回目は再読を機に。

3回目は文庫本で。

4回目は実写映画でした。

ということで、2017年7月28日から公開の映画「君の膵臓をたべたい」を見てきました。

※この記事は「君の膵臓をたべたい」の小説を読んだ人・映画を観た人向けの内容となっています。多少のネタバレを含むので苦手な方はお気をつけください。

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「君の膵臓をたべたい」について

原作は累計発行部数75万部越えの人気小説。本屋大賞2016では第2位に輝いた作品でもあります。

一言で内容を表すと、泣ける青春小説。一見グロテスクなタイトルかと思いきや、内容は全く異なっており発売当初から話題となりました。

原作を読んでいたので実写映画化すると聞いたとき、多くの人の目に留まる嬉しさがある反面、変な改変があったらどうしよう…という不安な気持ちで揺れていたんですよね。

しかし映画を観るとその心配は杞憂に終わる。

浜辺美波さん演じる桜良は原作小説のイメージそのものであり、過去と現在を交互に描くストーリー展開もよかった。ピアノが流れるBGMはどこか切なく、全体的な雰囲気も素晴らしい。

やっぱり良い物語は文章で読んでも映像でも観ても良いことに変わりはなかった。

思い出して泣き、「君の膵臓をたべたい」の世界に浸る

少し前のことではありますが、小説を読んで感動したことをちゃんと脳が覚えていて。

ストーリーが進むにつれて今後の展開が蘇ってくるんです。ときには映像より先に行ってしまうこともあり、予期せぬタイミングで感極まることも。その度に目から涙が零れ落ち、映像を直視できない、なんてこともありました。

「映画そのものに感動した」と言う表現はちょっと違うような気がしていて、映像やセリフ、音楽から影響を受け、「映画がきっかけとなり、君の膵臓をたべたいの世界に浸り感動した」と言う方が合っているのかも。

小説を何回も読み、ストーリーを熟知していたからこそ得られた感動なんじゃないかと思ってます。

小説を読んでいて映画を観ていない人へ

映画版「君の膵臓をたべたい」は、小説を読んだ人にもおすすめ。

小説と映画、どちらが良い悪いとかじゃなくどちらも良いと思ってます。

ガムをくれるクラスメイトの名前

主人公に「ガムいる?」と何度も話しかけてくれるクラスメイト。

原作では名前のないキャラクターでしたが、映画化を機に名前がついてよかったね!

目を凝らしていれば分かると思うのでお見逃しなく! たしか冒頭の方のシーンで明らかになったはずです。

さらに映画では名前が判明しただけではなく、思わずニヤリとしてしまうような演出を追加。こちらにも要注目!

ラストの展開について

ネタバレになるので詳しくは書きませんが、小説と映画で少々ラストの展開が異なります。

ただ、重要なところが省かれているとかそういうことではないのでご安心ください。

ミスチルの曲「himawari」もいいぞ

エンドロールで流れるミスチルの曲「himawari」。最初のワンフレーズを聞いただけで胸にじーんときました。

優しさの死に化粧で

笑ってるように見せてる

君の覚悟が分かりすぎるから

僕はそっと手を振るだけ

原作ファンならこれだけで誰のことか分かりますよね?

彼目線の歌詞になっているので意味を考えながら聞くとより楽しめると思います。

映画を観たけど小説を読んでいない人へ

主人公と桜良の会話をもっと楽しみたい!

そんな方はぜひとも原作小説を読みましょう。文庫化されているので手に入りやすいかと!

カットされていたセリフがたくさんあるので存分に楽しめると思います。

スイーツパラダイスでキョーコと遭遇するイベントに加え、ホルモンを食べに焼肉へ行くシーンもあります。

最後の手紙は主人公とキョーコ宛てだけではなく、桜良の家族に宛てた手紙もあるんですよ。ほかにも未公開シーンがたくさんあるのでお楽しみに!

また、「君の膵臓をたべたい」というセリフにたどり着くまでの過程が丁寧に描写されている様は必見!

読み進めていくと映画とは異なるラストの展開が待っているので、ぜひご自身の目でお確かめください!

【関連】

>「君の膵臓をたべたい」の聖地について

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