今話題の小説家、住野よるさん。
デビュー作である「君の膵臓をたべたい」は瞬く間に大ヒット。
著者本人のツイートによると、文庫本だけで100万部刷られているんだとか。単行本と合わせると驚くべき数字になりそうですよね。出版不況といわれる世の中、ただただ驚くばかり。
どうやら普段からあまり本を読まない人の心にも届いているようです。インスタグラムか何かで読んだ人の感想を見ていると、「君の膵臓をたべたい」がきっかけになって読書が好きになった、という声もありました。
僕も例外ではなく夢中になっているうちの1人。
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そして2017年7月には実写映画公開。小説の方は知らなくとも、映画をきっかけに住野よるさんのことを知った人も多いのではないでしょうか。
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この記事では「君の膵臓をたべたい」をきっかけに住野よるさんを知った方に向けて、おすすめの小説をご紹介します。
結論からいいますと、発売中の小説3冊全ておもしろかったから全部おすすめ!
…とはいえ何から読んでいいか迷う人もいるはず。
各タイトルのあらすじをネタバレしないようにまとめておきましたので、直感で気になるものが見つかれば手に取ってみてください!
住野よるさんのおすすめ小説
紹介する順番は発売日順ではありません。
個人的なおすすめ順でご紹介しています。
また、同じ夢を見ていた
主人公は小学生の小柳奈ノ花。
国語の授業で幸せとはなにか考える課題を出され、放課後の時間を使って考えることに。
学校に友達はいないため街で出会った人たちのところへ赴きその答えを探します。
物語を通して幸せとはなにかを考えるのですが、突き詰めていくと人生とはなにか考えさせられました。読みやすくてスラスラと読めるのだけれど、思っていた以上に深い内容。
伏線の回収も見事で、読み進めていけば驚きと感動が待っていることでしょう。個人的には住野よるさんの小説の中で1番好きで1番推したい作品。本当におすすめ。
か「」く「」し「」ご「」と「
※読みやすさを考慮して以降はタイトルを「かくしごと」と表記
特殊能力を持つ高校生5人のお話。
特殊能力といってもSF要素は全くなく、あくまで高校生の青春ストーリーとして楽しむことができます。
友情話や恋愛要素など、青春小説として完成されている印象。そういうジャンルが好きな人にはおすすめの作品です。先ほど紹介した「また、同じ夢を見ていた」よりも読みやすいのであっという間に読み終わることでしょう。
webと連動した企画もあり、本編を読み終わった後も楽しめるから素晴らしい!
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よるのばけもの
本作の主人公、安達は夜になると化け物になる。
これは何かの比喩表現というわけではなく、裂けた口、6つの足、8個ある目玉という正真正銘の化け物になる。
ある日の夜、安達は学校のロッカーに宿題を忘れ取りに行くことに。もちろん化け物の姿で。
誰にも見つかることなく目的達成できるかと思いきや……
クラスメイトの矢野さつきに目撃される。さらに正体までもがバレてしまう事態に発展。
この日の出会いがきっかけになり、2人は夜な夜な会うことに。
「君の膵臓をたべたい」「また、同じ夢を見ていた」「かくしごと」とは全く異なる雰囲気の作品。テーマがいじめということもあり、比較すると重めの内容になっています。
だけど住野よるさんらしい文章に溢れているのでファンならきっと楽しめるはず。こういう世界観も描くんだ、というようにまた違った良さに気づけるのではないかと。
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番外編:短編やインタビューを収録している作品について
ダ・ヴィンチ2017年8月号
「君の膵臓をたべたい」映画公開記念で住野よるさんを大特集!
ロングインタビューを掲載しており、読者さんから寄せられた相談にも答えています。
ダ・ヴィンチ 2017年8月号【雑誌】【2500円以上送料無料】
loundrawさんの画集に短編を収録
- 君の膵臓をたべたい
- また、同じ夢を見ていた
- よるのばけもの
以上の3作品の表紙を手がけたのはイラストレーターのloundrawさん。2016年12月にはご自身初となる画集を発売。
その中には住野よるさん描き下ろしの短編「夢の名残」を収録。
見開きで右側にイラスト、左側に小説という構図になっていました。loundrawさんのイラストと合わせて楽しめるようになっています。
以下のリンクで画集に関する記事を書いていますが、短編の内容には触れていないので是非ご自身の目でお確かめいただければと。
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Hello,light. ~loundraw art works~
BIGMAMAのCDとコラボ。特製ブックレットに掌編を収録
ロックバンド「BIGMAMA」とのコラボ作品。
特製ブックレットの表紙はloundrawさんが手がけており、その中身には短編よりもさらに短い掌編を収録しています。
わずか9ページながらも住野よるさんを感じられる文章になっているのでファンの方はお見逃しなく!