loundrawさん初となる画集が発売! 住野よるさんの短編も収録!

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こんにちは、ニシマツ(@output_log)です。

イラストレーターであり漫画家でもあるloundrawさん。2016年12月21日、自身初となる画集が発売されました!

Hello,light. ~loundraw art works~

僕がloundrawさんのイラストを初めて認識したのは「君の膵臓をたべたい」。衝撃的なタイトルと相反するイラストに心惹かれたからです。当時は「いったい誰が描いたんだろう?」ということで気になって調べたんだっけな。

君の膵臓をたべたい(キミスイ):あらすじと感想(ネタバレあり)
住野よるさんの「君の膵臓をたべたい」。読み終えてタイトルの意味を知り、涙が頬を伝うほど感動しました。印象に残ったので、あらすじやキャラクターを詳しく紹介します。後半ではネタバレを含む感想があります。

それからというものの、数多くの本の表紙でloundrawさんのイラストを見かけるようになりました。手がけた本が売れているということもあり、本屋に行けば見ない日はなかったかもしれません。

2016年大活躍した(と個人的に思ってる)loundrawさんの初画集。ファンとして買わないわけにはいきませんよね。書店にて購入してきたので、どんな内容だったのか見どころを紹介したいと思います。

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描き下ろし含む68点の作品

世界が記憶であふれる前に

記憶屋III (角川ホラー文庫)

本の表紙になったイラストたち。
文庫サイズでしか見られなかったものを、大型本という特大サイズで見られることは嬉しいポイント。

 

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単行本とサイズを比較してみましたが、やはり大きい。そのおかげで背景や小物など、細部まで堪能することができました。

 

虹を待つ彼女

記憶屋II (角川ホラー文庫)

はじまりの速度

僕はloundrawさんの描く青い世界が好きなんだ、と改めて思った。

ちなみに、まだどこにも掲載されていない描き下ろしのオリジナル作品は「Hello,light.」の表紙を含めると23個ありました。写真で紹介すると野暮な気もするので、ぜひとも画集で楽しんでいただきたいです。

語られる制作過程

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後半では、ラフ作成までのお話や完成までの裏側が載っています。loundrawさんだけではなく、担当編集者さんから語られることも。

多くのラフ案があった中、なぜ今のものが選び抜かれたのか。その理由はとても興味深い。loundrawさんや編集者さんの思いや考えを知ると、より一層今ある本の表紙デザインが好きになることでしょう。

また、イラストの制作過程も垣間見ることができました。僕は絵を描かないのでただただ感心するばかりでしたが、イラストレーターを目指している方にとっては参考になることがあるのかも、なんて思ったり。

「住野よる」さんの書き下ろし短編を収録

君の膵臓をたべたい」「また、同じ夢を見ていた」「よるのばけもの」でお馴染みの作者、住野よるさんの書き下ろし短編が収録されています。(じつはほぼこれ目当てで買いました)

住野よるさんのツイートによると、ラフを見た段階で雰囲気から短編を書き下ろし、その後loundrawさんがイラストを描く。といった流れで作られたとのこと。

短編のタイトルは「夢の名残

見開きで、右にイラスト、左に短編、という構図になっていました。気軽にさくっと読めるけど、どこか切なさが残る物語。詳しい内容は秘密です(笑) 画集を買ってイラストとともにお楽しみください!

感想:意外な発見がありました

ページを捲っていると、以前読んだことのある本の表紙が出てきました。

画集に掲載されているものはloundrawさんの作品のみ。

つまり・・・

「あの本の表紙もloundrawさんだったのか!」

意外な発見をしてめっちゃテンション上がりました! 一体なんの本かというと、長谷川夕さんの「僕は君を殺せない」という小説です。

僕は君を殺せない (集英社オレンジ文庫)

たしか、本屋で表紙が気になって買ったんだよなー。雪の中で横たわり血を流している光景に惹かれたんですよね、いわゆる表紙買いってやつです。loundrawさんのことを知らなかった時に、まさか表紙買いしていたとは、本当に驚きでした。

たしかに、言われてみればloundrawさんっぽい雰囲気はありますね。。小説の詳細については下記リンクをご覧下さい。

長谷川夕「僕は君を殺せない」感想:オレンジ文庫のイメージが覆った小説!

まとめ

Hello,light.はいいぞ!

収録されているイラストを見ると、本のことが気になってくる。イラストだけでなにか感じるところがあるので、表紙を飾っている本の中身はどういったものなのか、無性に読みたくなった。次に読む本を選ぶ、いいきっかけになることでしょう。

ほぼ自分用ですが、画集にあるイラストで表紙になっている小説のタイトル一覧を載せておきますね。

  • 世界が記憶であふれる前に(岡本貴也)
  • 我もまたアルカディアにあり(江波光則)
  • エル・シオン(香月日輪)
  • 狩猟家族(篠原悠希)
  • 虹を待つ彼女(逸木裕)
  • 昨日の君は、僕だけの君だった(藤石波矢)
  • ノーウェアマン(朝倉ユキト)
  • にじゅうよんのひとみ(吉田恵里香)
  • 僕は君を殺せない(長谷川夕)
  • ふわふわさんがふる(入間人間)
  • 僕の小規模な自殺(入間人間)
  • おともだちロボ チョコ(入間人間)
  • あやかし兄弟と桜の事件簿(妃川螢)
  • The MANZAI(あさのあつこ)
  • 星やどりの声(朝井リョウ)
  • ラスト・ゲーム(かな)
  • きみと、もう一度(櫻いいよ)
  • 西洋古家具店アシュリと白い猫(岡篠名桜)
  • 君の膵臓をたべたい(住野よる)
  • また、同じ夢を見ていた(住野よる)
  • よるのばけもの(住野よる)
  • 記憶屋(織守きょうや)
  • 霊感検定(織守きょうや)
  • 拝啓 十年後の君へ(天沢夏月)
  • 緑と赤(深沢潮)
  • みずは無間(六冬 和生)
  • 少女庭園(矢部嵩)

調べてみたらほとんどが2015年と2016年に発売したもの。すごい数だ! もし知ってる作品があれば、ぜひ大きなイラストも堪能してみてください!

おまけ

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手元に届いたら、カバーを外してみてくださいね!