東京・両国にある江戸東京博物館。
2016年7月5日から8月28日まで「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」を開催。
大妖怪展では、妖怪にまつわる作品を120点以上展示。中には国宝や重要文化財に指定されているものまで。
これは面白そう! 今年の夏は暑いので、涼めることも期待して行ってきました!
そこで、感想を交えながら「怖い・気持ち悪い・可愛い」と感じた作品を紹介。音声ガイドやグッズについても書いたので、これから行く人の参考になればと思います。
※写真撮影NGのため、画像はありません。
怖くて気持ち悪い妖怪たち
数多くの展示があり、その中でも特に「気持ち悪っ!」「怖っ!」と思った4つの作品を紹介します。展示番号も合わせて載せておくので、訪れた際の参考に。
No.34 幽霊図
展示されているのは妖怪だけじゃないんです。幽霊もいるんです。
その中でもNo.34の幽霊図が特に怖かった…。幽霊は背景に溶け込んでいるため、遠くからはよく見えない。近づくことで人の輪郭が見えてくる…。
目を凝らすと、薄らと見えてくるのが……赤い血…。
望んでもないのに背筋が凍るような、ゾクっとする体験…。冷やっとしたので、夏にピッタリかもしれない。
No.49 相馬の古内裏
巨大な骸骨が印象的なこの絵は、浮世絵師である歌川国芳が描いたもの。歌川国芳は有名だし、この絵には見覚えがあった。
だから絵を見た段階では恐怖を感じなかったんだけど……
・
・
・
音声ガイドを聞いて目を見開いた。
正確に描かれている骸骨の骨格。何を参考にして描かれたのか不明なんだって…。
どうしよう…。なんだかよからぬ事を想像してしまう…。真相は闇の中?
No.101 土蜘蛛草紙絵巻
全長約60メートルの蜘蛛。その顔はまさに虎。腹を斬られ、裂け目から溢れ出る2000ものドクロは恐怖でしかない…。
周りにいる子蜘蛛も気持ち悪かった…。たとえ絵だと分かっていても、蜘蛛が苦手な人は見ないほうがいいかもしれない…。
No.111 辟邪絵 神虫
8本の手足で鬼を貪り食べる神の虫。その名も神虫。
音声ガイドによる解説では神聖な生き物といわれていた。しかし、鬼の血を撒き散らしながら食べている様子は中々グロテスク…。神聖ってなんなんだろう…。
可愛いと思えるものも…
怖くて気持ち悪い妖怪が目立つけど、大妖怪展で見つけた可愛い妖怪をご紹介。
No.14 化物婚礼絵巻
妖怪同士のお見合いや出産に至る過程などが描かれた絵巻。可愛らしく描かれており、見てて和んだ。実に微笑ましい。
No.17 針聞書
昔は体の不調の原因も妖怪のせいとされていたんだって。そんなことが書かれた医学書。
- 胃袋や腹部に生息する
- 風を引いたときに出る
こういった設定が面白く、妖怪の絵もユニークで可愛げがあった。
No.128 妖怪ウォッチ
超がつくほど有名なアニメ「妖怪ウォッチ」。大妖怪展では、現代の妖怪として紹介されていた。
立体のジバニャン、ウィスパー、コマさん、コマじろう、USAピョン。どれも可愛い! おもわず抱きしめたくなる愛くるしさ!(お触り禁止なので要注意)
壁には、キャラクターのボツ案があって面白かった。特にウィスパーのボツ案。もうね、全然違う。今のデザインでよかったよ、ほんと。
その妖怪、誰が描いたもの?
色々な方の作品が集まった大妖怪展。誰が描いたものかに注目するのも面白い。
若冲展の人気がすごかった伊藤若冲。浮世絵師として有名な葛飾北斎、歌川国芳、歌川国貞など。芸術に疎くても名前くらい聞いたことのある人が多くいる印象。
もし気になる人がいるなら、その人の作品を目当てに行ってみてはどうだろうか。
声優ファン必聴の音声ガイド
大妖怪展の音声ガイドを務めるのは、声優・井上和彦。作品について詳しく解説してくれるので、ぜひ利用してみてください。
また、声優ファンなら楽しめること間違いなしかと!!
井上和彦と妖怪。
なんの作品を思い浮かべますか?
・・・
そう! 夏目友人帳ですね!
ニャンコ先生です! まさに適任。実際に聞いてみると、どうしても連想してしまう。絶対、主催者側も狙ってるんじゃないかと。。
また、展示には六道絵があり、その解説もされていました。この声で六道とか言ってると、今度はカカシ先生を思い浮かべてしまう。もしかして自分だけ? なんだか感慨深いなーと思いながら聴いてました。
お値段520円なので、ぜひ音声ガイドを利用してみてください!
最後はお土産! グッズコーナー
展示の最後はグッズコーナーへ。
色とりどりの商品がたくさん。見つけたものを紹介しますね。
- ポストカード
- クリアファイル
- 展覧会図録
- 手ぬぐい
- 唐辛子煎餅
- 薄木綿手付袋(トートバッグ)
- ストラップ
- 石虫クッション
- あめ玉
- お茶碗
- 妖怪ウォッチの辞典や絵本
- 地獄の湯 入浴剤
- ペンポーチ
- 針金具
- うちわ飴
- 缶バッチガチャ
- ブックカバー
- ぽち袋
他の企画展では見たことがない入浴剤。地獄みたいに赤黒く濁るとのことで、皆さん興味津々。大妖怪展っぽいので、ネタ的なお土産としては最高かと。
あと、商品名にも注目。筆ペンで書かれていたので、雰囲気にあってとてもよかったです。
混雑状況
平日の13時頃に行きましたが、家族ずれ、おじいちゃん、おばあちゃんで賑わっていました。当日のチケット売り場で並ぶことはなかったけど、展示物の前にはちょっとした行列が。
平日とはいえ、多少の混雑は覚悟しておいたほうがいいかもしれません。おそらく、土日の混雑は避けられないかと。
おわりに
滅多に見られないような妖怪の絵を目の当たりにする大妖怪展。ちょっと怖いけど楽しめました!
展示会場は賑やかで話しやすい雰囲気。デートや家族連れで、気兼ねなく行ける場所だと思います。ランチは同じ建物内の「和食処 桜茶寮」を利用しました。

大妖怪展の開催は8月28日まで。
涼しくなれること間違いなしのイベントなので、この夏訪れてみてはいかがでしょうか。
それでは、また。