キャメロン展の感想:ネガに傷!? 型破りな写真の展示を見てきた

キャメロン展

1863年に初めてカメラを手にしたジュリア・マーガレット・キャメロン

写真を始めて約1年で独特な肖像写真のスタイルを確立。2年も経たないうちに博物館に展示されるほどの実力の持ち主。そんなキャメロンの生誕200年を記念した企画展が開催。

From Life―写真に生命を吹き込んだ女性 ジュリア・マーガレット・キャメロン展

ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館が企画した国際巡回展であり、日本初の回顧展となる。

行ってきたので感想レポートをどうぞ!

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会場は三菱一号館美術館

三菱一号館美術館_20160703

キャメロン展の会場となるのは三菱一号館美術館

東京駅、有楽町駅、日比谷駅から歩いて行けるアクセスのいいところ。少し前にオートクチュール展が開催された美術館ですね。館内は広く、人が大勢いても混雑してる印象は受けません。訪れた日もそうでした。

以前来た時も思ったけど、三菱一号館美術館は建物自体がオシャレ。雰囲気のいい館内と、キャメロンが撮ったセピア調の写真がとてもマッチしている

展示内容

型破りな芸術表現

キャメロンが撮影する肖像写真。
普通とは異なる手法で撮ることもあったそう。

例えば、意図的に焦点をはずしたり、ネガに傷をつけたり、染みを残したり…。展示作品の中にもいくつかありました。ひび割れのある写真を見たときは衝撃でしたね…。

解説には「不備があるようにみえるものも、その欠点ゆえに価値が高められた」という言葉が。深いっすね…。

インターネットや雑誌に掲載される写真って綺麗なものばかりじゃないですか。ああいう綺麗なものを「いい写真」だと思っていました。だから、キャメロン展で見た写真は今までにない価値観。俗にいう「いい写真」ってなんなんだろうな…と考えさせられた。

キャメロンと同時代の写真家

展示の最後の方では、キャメロンと同じ時代を生きた写真家の作品が飾られていました。

その中に、不思議の国のアリスの著者として有名な、ルイス・キャロル(チャールズ・ラトウィッジ・ドジスン)の写真を発見。

なんと、ルイス・キャロルはアマチュアカメラマン。キャメロンと同じく、子どもたちの撮影に長けていたそうです。不思議の国のアリスのイメージが強いので、思いもよらないところで名前を見つけて驚いた。

個人的に、アリスインワンダーランドの続編を見たばかりだったのでホットな話題でしたね。

撮影OKの部屋もある

キャメロン展_0

キャメロン展では撮影OKの部屋が用意されています。作品保護のためフラッシュはNGですが、撮っても怒られないので思う存分楽しみましょう。

ただし、著作権問題があるのでSNSにアップするのは気をつけたいところ。僕も何枚か撮りましたが、ブログに載せるのはグレーな気がするので遠慮しますね。。。気になる方はTwitterで「キャメロン展」と検索すると様子が分かるかも。

おわりに

150点を超えるキャメロンの作品に目を奪われた。

解説がしっかりと書かれているし、音声ガイドもあるので、キャメロンや写真に詳しくなくても楽しめるかと思います。

建物内は静かで時間を忘れてしまいそうでした。それにとっても涼しい! 暑さのことも忘れてしまったので、この夏に行ってみてはいかがでしょうか。

開催は2016年9月19日まで! お忘れなく。