上の写真に写るのは人の横顔のような絵。
しかし近づいて目を凝らして見るとそこにあるのは無数の花。いわゆるだまし絵と呼ばれるものです。
作品名や画家のことは知らなくとも、絵だけは見たことある、という人も多いのではないでしょうか。
実は僕もそのうちの1人。
たしか教科書だったかな…。確実に見覚えはあるんだけど、いつ何処で見たのか思い出せなくて。当然描いてる人のことも記憶にはありません。
ところが国立西洋美術館の企画展をきっかけに知ることに。
その企画展こそが「アルチンボルド展」です。
国立西洋美術館で開催中のアルチンボルド展
2017年6月20日〜9月24日までの期間、上野にある国立西洋美術館で開催しているアルチンボルド展。さきほどご紹介した絵を描かれたジュゼッペ・アルチンボルドに関する作品を多数展示。
平日なのにも関わらずチケット売り場には行列ができていました。夏休み期間だったので、子どもを連れた女性が多かった印象。
僕も列に並び5分ほど待ったところでチケットを購入。
「いよいよ、あのだまし絵を間近で見られるんだ!」
とワクワクしながら会場の中へ行ってきました。
音声ガイドは竹中直人さん
企画展をより楽しむために必須な音声ガイド。アルチンボルド展では竹中直人さんが渋い声でナビゲートしてくれます。
カップルや友達、ご家族と一緒に行くなら会話を楽しんだ方がいいと思いますが、1人で行くならおすすめ!
作品に関する細かい解説や時代背景を聞いて、より楽しめること間違いなし。
自分の顔をアルチンボルド風に
展示会場へ入る前、とあるコーナーを発見!
どんなものかというと、顔をスキャンしてモニターにアルチンボルド風の顔を描いてくれるようです。写真撮影もOKとのことなので、どんな顔になるんだろうと興味が湧いてチャレンジ!
できあがった僕の顔がこちらになります。
・・・
似てるような…似ていないような…
二重の目は一緒で輪郭も似てる気がするけど、髪型は全然違うし唇はこんなにも厚くないんだけどな…笑
とはいえ、なんだかんだ文句を言いつつも自分の顔がアルチンボルド風の絵になるのは嬉しい。
絵の横に並んで記念撮影することも可能です。スタッフさんが常にいるのでお願いすれば撮ってくれるでしょう。貴重な体験なので会場に訪れたらぜひ体験してみてください!
ただし混んでいるので待ち時間が発生するのは必至。金曜日と土曜日は夜遅くまで開館しているので狙い目かと。
アルチンボルドのだまし絵に圧倒!
四季
アルチンボルドの代表作である連作「四季」。
「春」「夏」「秋」「冬」の4作品が集結するのは日本で初めてとのこと。
冒頭でご紹介したこちらの作品は「春」。
80種類もの花々によって描かれているんです。
遠目で見ると人にしか見えませんよね。近くで見るとその緻密さに感動するほどすごいんです。
1度見ただけでは飽き足らず、遠くから見て近くから見る、というのを何度も繰り返していました。
夏、秋、冬もそれぞれ季節を反映した絵になっているので見どころ満載です。
四大元素
世界を構成するとされる4つの元素「大気」「火」「大地」「水」
「四季」の各作品と同様こちらもすごい…!
こちらの作品は「大気」。
一体この人間は、なにで構成されているかお分かりでしょうか?
そうです。鳥です。
頭も鼻も口も鳥。首から胴体にかけても全て鳥。唯一、眼球だけは鳥の口から飛び出た魚のようですが。
びっしりと描き込まれた鳥の姿にゾッとしたものの、なぜだか魅入ってしまうから不思議。一羽一羽順番に見ていくと、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
残りの四大元素「火」「大地」「水」も「大気」に負けないほどの迫力です。また、展示されている作品はこのほかにも多くあるので続きはぜひ展示会場でご覧ください!
アルチンボルド展 開催概要
期間:2017年6月20日〜9月24日
時間:9時30分〜17時30分(金・土は21時まで)
会場:国立西洋美術館
休館日:月曜日
※8月14日(月)、9月18日(月)は開館
▼チケット料金
一般:1,600円
大学生:1,200円
高校生:800円
中学生以下:無料