初心者でも楽しめた歌舞伎。感想と読んでおきたいおすすめの1冊を紹介!

カメラ沼、オーディオ沼、コーヒー沼。
世の中には様々な “沼” がありますよね。奥が深くこだわり始めたらキリがない。一度ハマりだしたら抜け出せないもの。

先日、僕は新たな沼に1歩踏み入れてしまったのかもしれません。

生まれて初めて歌舞伎を観たんです。

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御園座のオープンを機に

きっかけは名古屋にある劇場「御園座」。
2018年4月1日、長い改修期間を終えリニューアルオープンすることに。

その数週間前くらいだったかな。
母親にそのことを話し、4月は歌舞伎の公演があるよと伝えると「行きたい」という話になりまして。興味があったので一緒に観に行くことにしました。

初めて歌舞伎を観た感想

僕にとって初めての歌舞伎。
最初から贅沢はせず後方から1人で鑑賞(それでも12,000円したけど)。

遠かったので演者の顔、表情までは見えなかったものの、ひとつひとつの仕草に感心。重たい衣装を纏っているはずなのに、華麗に舞うんですよ。心の中で「すごい!」を連発!

男性が演じてるんだよね…?

歌舞伎役者は男性のみ。
だからこそ、女形に圧倒された

シルエットは女性そのもの。
男らしい広い肩幅はなく、みなさん女性のような撫で肩。

そして立ち振る舞い。
全く違和感がないんですよ。

その影響なのか、声まで女性のものに聞こえてくるから不思議。

「本当に男性が演じてるんだよね?」と何度思ったことか。

親近感が湧いた「襲名披露」

歌舞伎に対して、勝手ながらお堅いイメージを抱いていました。

襲名披露も然り。
この4文字、めちゃくちゃ堅苦しそうなイメージじゃないですか?

ところが実際は違いました。

お芝居の役としてではなく、演者本人による挨拶なので、人によっては冗談交じりに話すことも。クスッと笑ってしまうような小ネタが最高で。一気に親近感が湧いた瞬間です。

美味しかった幕の内弁当。襲ってくる睡魔。

歌舞伎の公演って長いんですね。
今回は11時から始まり15時終了。

幕間と呼ばれる休憩時間は2回。それぞれ30分ほどありました(公演内容によって異なります)

お昼ご飯はお弁当。
「これが本当の幕の内弁当なんだ」と感動したものです。

昼食後は2時間に及ぶ公演。
睡魔に負けて……ちょっとだけ寝ちゃいました。。。

理解できない演目も

この動きはなんなのか、なにを言っているのか。演目によってはイヤホンガイドがあっても理解できなかったのが正直なところ。

途中からは諦めモード。
演者の動作を眺めて楽しむことに。

事前に読んでおいてよかった1冊

魅力満載! 一番わかりやすい 歌舞伎イラスト読本

事前にあらすじをチェックしておこうと手に取った1冊。目次を見てこれから観る演目があったので購入。

これが大正解でした。

21の演目について分かりやすく書かれているんです。

例えば「鳴神」という演目。
知らない人にとっては想像できないストーリー。

この本では「女子力満点の女スパイ」というように、サブタイトルを付けて紹介。

また、途中にイラストを挟んだり、豆知識的なコラムも掲載。短編集のようにさらっと読めて、スッと頭の中に入ってくるんです。

初心者にとっては知らないことばかりで新鮮。実際に観る演目以外も面白くて読み込んじゃいました。

先にあらすじを読んでおこう!

「ネタバレになるのでは?」

そう思われるかもしれませんが、歌舞伎は知ってるストーリーを追体験する楽しみがあるのかなと思ったり。

これはまるで小説が映画化するような感覚。
不安もあるけれど、どんなふうに映像化されるんだろうとワクワクしますからね。

そういった意味では先にストーリーを把握しておくと楽しめると思いますよ。

少しでも歌舞伎に興味がある方は、入門書的な感覚で手に取ってみてください!

おわりに

今回ご紹介した本の冒頭にて印象に残る文章を発見。めちゃくちゃいい言葉だったので引用させてください。

ちょっと夕陽でも眺めに行こうか。という気分で劇場に足を運んでみたら、今まで知らなかった素敵な景色に出会えるかも。その体験は早い者勝ち、知った者勝ちです。

これって色々なことに当てはまりますよね。僕は20代後半で歌舞伎に触れられてよかった。

これからの長い人生、ゆっくりと時間をかけて “歌舞伎沼” の中へ入っていきたい。

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