美味しそうな和菓子に惹かれて、1冊の本を購入しました。
「何度でも食べたい。あんこの本」
2010年に発売された本です。
その内容は、和菓子の定番「あんこ」について。全国各地で販売する商品について紹介しながら、そのお店にまつわるストーリーを語る。
その数なんと35。
まるであんこのように、ぎっしりと詰まっているんです。
詳しい人にとっては当たり前なのかもしれませんが、知らない人にとっては新鮮なものばかり。
あんこの本
まさか小豆に旬があっただなんて…!
産地によって時期が異なるそう。いやはや、知らなかった…。
東京・神保町にある蕎麦屋「松翁」。
こちらでは、そばがきをあんこと組み合わせているとのこと。
神保町は大好きな街なので、今後ぜひ行ってみたい。ひとまず本やカフェは置いておいて、蕎麦屋に足を運んでみよっと。
昔は苦手だった
あんこに対する愛が溢れた1冊。
でも実は……著者の姜 尚美さん、25歳の頃まであんこが苦手だったそう。
冒頭でこのように語っています。
甘いし、くどいし、三口で飽きる。
タルトやパイに比べて、どこまで食べても小豆と砂糖、どれを食べてもあんこ味の饅頭やおはぎは、単純で、面白みに欠ける食べ物に思えた。
そこからまさかの大逆転。
京都で食べた上生菓子をきかっけに、あんこ好きとして目覚めたそう。
この話を読んで、すごく共感。
僕も昔は嫌いだったんですよ、あんこ。
好きになったきっかけは
昔から甘いものは好きだったけど、チョコばっかり食べていた気がする。和菓子の甘さはどうも苦手で……幼い頃の味覚には合いませんでした。一度嫌いなものに認定されると親も買わなくなり、大人になるまで遠い存在に。
でも今は大好き。
好きになったきっかけは多分これ。
そう、赤福。
伊勢神宮にゆかりのある和菓子。
たっぷりのあんこを使っているのに、負の感情が全く出てこなかった。
大人になって味覚が変化したから、という理由もあると思うけど、それにしても美味しかったなぁ。
あんこ嫌いの方は、好きになるきっかけと巡り会えるといいですね。
僕はこの本のおかげで、行きたいお店、食べたいものが増えました。あんこが苦手な方は好きになってからでいいので、今回ご紹介した「あんこの本」を手に取ってみてください。きっと楽しみ方の幅が広がると思いますよ。
すでにあんこ好きならポチッと購入。
写真と文章から気になるものを見つけ出し、あんこ巡りを楽しみましょう!
今から買うなら文庫版を
「8年以上前の本でしょ? その情報古くなってない?」
ご安心を。
2018年3月に文庫本が発売。
新たな情報を追記しています。
また、単行本になかった特典付き。
著者が備忘録代わりに始めた日記「続・あんこへの道」を掲載しています。
というわけで、いまから読むなら文庫本がおすすめ。
短編集よりもさらに短い「掌編集」のような感覚で楽しめると思いますよ。各項数ページで読めるため、スキマ時間にいかがでしょうか。