先日京都へ行ったとき、泊まるホテルの周辺でどこか観光できるところはないかなーと探していたところ、面白そうな施設を発見。
それが漢検 漢字博物館・図書館。別名、漢字ミュージアムです。
絵画でも彫刻でも標本でもない漢字の展示。博物館大好きっ子としてはどんな内容なのか気になるところ。
ということで、京都にある漢字ミュージアムへ行ってきましたよ! 結論からいうと中々面白かったので、見どころや個人的な感想、お土産について紹介したいと思います。
漢字ミュージアムとは
コンセプトは「京都で 見て 触れて 遊んで 漢字の魅力 大発見」。
漢字に関する展示を見て楽しむだけではなく、インタラクティブな要素を取り入れ、さらに学びにもなるという体験型の博物館。
オープンしたのが2016年6月。京都の有名観光地である八坂神社の西楼門から徒歩3分ほどの距離に建てられました。京都の町並みに溶け込んでおり、良い意味で博物館ぽくない外観をしています。
1F 見て聴いて触れる展示
漢字の木
1Fのスペースにそびえ立つ木。一枚一枚の葉っぱには漢字が書かれています。とある808個の漢字の中から書かれているのですが、なんだと思いますか?
・ ・ ・
その答えは、日中韓共通漢字でした!
漢字のある風景 フォトコンテスト
ここでは日常の風景に隠れている漢字を展示していました。
例えば、雲で作られた山という漢字。青い空を背景に、山という漢字の形をした雲が写真に収められていました。これがよくできてたんですよね。
このほかにも、カボチャの蔦でできた「夏」。パンダの模様でできた「心」など。一般の方々が撮影したユニークな写真が撮影されています。
肝心の写真は・・・撮り忘れました。。なのでここでは紹介できません。どれもセンスが良くて感心するものばかりなので、訪れた際はお見逃しなく!
1F→2F 圧巻の漢字5万字タワー
続いて紹介するのがこちらの漢字タワー。漢字が細かすぎて遠くからだと分かりにくいので近づいてみましょう。
こんな感じでびっしりと。大漢和辞典に収録されている約5万字の漢字を使用しているとのこと。教育漢字や常用漢字など、色ごとに分類されています。
小さく書かれているマイナーな漢字を見たのですが、全くと言っていいほど読めませんでした。。漢検上級者であれば軽々と読めるものなのだろうか。。漢字の読みに自信があるという方は是非ともチャレンジしてみてはいかが?
「自分の名前を探してね」ということで僕もチャレンジ。5万字の中から苗字である西と松を探してみます。
1階から探し、階段の途中からタワーを見つめ、2階から見下ろしてみたのですが一向に見つからず…。それほどマイナーな漢字ではないので大きく描かれているはずなんですけどね…。
東と梅は見つかりました。惜しい…!
西と松は……どこ??
※引き続き探した結果、ようやく西を発見。しかし最後まで松を見つけることはできず。漢字ミュージアムにおいて唯一の心残りです。
2F 遊びならが漢字を学べるコーナー
続いては2階へ移動。
こちらは体で漢字を作ってみようというコーナー。一人、または複数人でお題となる漢字を体で表現します。
僕も体験してみようかと思ったのですが……一人でやる勇気はありませんでした。。周りから見られそうで恥ずかしかったので。笑
展示の中には四字熟語や漢字の読み問題も。タッチパネルを操作して答えを入力します。子供にはいいかもしれないけど、大人には簡単すぎて退屈かもしれません。
こちらの大きな湯のみは中に入ることができます。フォトスポットとして写真を撮る人がたくさんいましたよ! 知らない漢字ばかりだったので、湯のみを見ているだけでも楽しい。
「漢字回転すし」というゲームっぽいものもありましたよ!
回転寿司のように寿司ネタが運ばれてくるので、好きなものを選びます。するとネタが魚の姿に戻るんです。その魚がなんなのかを当てることができればポイント獲得となります。
実際にやってみた結果がこちら!
う〜ん…。50点という良くも悪くもない点数。高得点を狙うなら積極的に金色のお皿を選ばないといけないみたいですね。こちらは(個人的に)問題が難しかったこともあり、大人の僕でも楽しむことができました。
2Fには図書館を併設。本棚を覗いてみると、漢字に関する本や辞典だらけ。こんなに種類があったのか!と驚くほどの品揃えです。珍しいものでは漢字の絵本なんかもありました。
このスペースは静かなので勉強するにはぴったりの場所かもしれません。漢字検定の問題用紙もあったので、学ぶための環境が整っていると思います。
別の場所にはブロックやかるたで遊べるコーナーも。友達同士で遊べば盛り上がりそうですね!
「読めへん… 書けへん… ほな、漢検」
このようなユニークなフォトパネルもありますよ!
毎年、清水寺で書かれている今年の漢字。2階には過去の今年の漢字が展示されていました。1階にある最新の今年の漢字は撮影不可ですが、こちらはOK。
初見だと「あ」に見えて「あれ?漢字じゃないの?」ってなりませんか? 正しくは「安」なのですが、こんな感じの疑問を当時も思ったような気がします。笑
展示の近くには、実際に使われる筆と同じものが飾られていました。毎年このためだけに作られて、その後は清水寺に納められているとのこと。
漢字ミュージアムではこのような豆知識を身につけることができます。このネタ、来年まで覚えておこっと。
漢字ミュージアムの️カフェで一息
1Fにはカフェがあります。こちらは漢字ミュージアムのチケットがなくても利用可能。
歩き回って疲れたら、コーヒーや抹茶などのドリンクを片手に一息ついてみてはいかがでしょうか。大きなガラス越しに眺める四条通りの景色、これもまた趣があっておすすめ。
メニューの詳細は以下の記事にまとめています。合わせてご覧ください。
お土産を求めてグッズ売り場へ
締めくくりはお土産を販売している「京都祇園祭ぎゃらりぃ」を紹介します。店内で一通りお土産を見てきたので、発見したものを挙げておきますね。
漢字ミュージアムのお土産
- 茶碗
- 箸
- まくら
- 京都の和菓子
- はんこ
- スマホケース
- クリアファイル
- マグカップ
- タオル
- マフラー
- Tシャツ
- 巾着
- てぬぐい
- 足袋
- 福袋
- 遊印
いずれも和のデザインをしており外国人ウケがよさそうなものばかり。
ユニークなものでは般若神経の絵柄がありました。独特なデザインなので普段使いには抵抗があるけど、お土産のネタとしてなら全然ありですね。
無料で見れる展示も
京都祇園祭ぎゃらりぃにあるのはお土産用のグッズだけではありません。立派な展示物も必見です!
屏風の形をした巨大モニターには映像が映し出されていました。
4Kなのか8Kなのかは不明ですが、これがもう本当に綺麗なんです! 視界に収まらないほどの大きさだったので迫力もあり感動ものでした! 祇園祭の映像らしきものも流れていましたよ。これが無料で観られるっていうのはすごい!!
こちらは祇園祭の山車。1階からも2階からも見ることができるのですが、大きいのでものすごい迫力なんです! こんなにも間近で見たのは初めてかもしれない! 全貌はその目でお確かめください!
このほか、祇園祭の見送が展示されています。こちらも見応えがあるので訪れた際にはお見逃しなく!
漢字ミュージアムの感想
施設の中にいたのは約1時間半。展示を見て、カフェで休憩し、お土産を見ていたらそのくらいの時間でした。
漢字ミュージアムはどちらかというと、地元民向けの施設という印象です。個人的には中々面白かったのですが、京都の有名観光地と比べると微妙なところ。わざわざ遠くから京都にやってきて観光するなら、清水寺、伏見稲荷大社、嵐山、金閣寺といった観光スポットより優先度は低いでしょう。
マンネリ化した京都観光に新鮮味を求めるのならあり。八坂神社が近いので、祇園を訪れる際は観光ルートに含めてみてはいかがでしょうか。また、天候に左右されないので雨の京都が嫌という人にもおすすめです。
あとすごく大事なことなんですが、1人より複数人の方が絶対に楽しいと思います! みんなで盛り上がれる体験型の展示があるからこそ、京都一人旅には向いてないかな…。
ここまで長々と書いてきましたが、まだまだ紹介できてないところがたくさん。残る展示は是非ともご自身の目でお確かめください!
施設情報
▼チケット料金
大人 | 800円 |
大学生・高校生 | 500円 |
中学生・小学生 | 300円 |
未就学児 | 無料 |
障がい者 | 無料 |
※割引制度あり。詳しくは公式サイトにてご確認ください。
開館時間:9時30分〜17時
休館日:月曜(祝日の場合は翌平日)日・年末年始
最寄駅:京阪・祇園四条駅
住所:京都府京都市東山区祇園町南側551
公式サイト:http://www.kanjimuseum.kyoto/