#珈琲とわたし と ムーミン

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この記事はBloggers Tea Party内の企画『Bloggers Coffee Party』のバトンリレー記事第7弾です。「ぼくのでんげん的ラジオ」の管理人である藍田さんからバトンを頂きました。

【#珈琲とわたし】茶色くて苦味のある飲み物を飲む気持ち。

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実家の習慣

僕の実家では毎朝コーヒーを飲む習慣がある。朝食である白いご飯とお味噌汁、卵焼きを食べた後、締めの一杯として用意されていた。通勤・通学前の落ち着いたひと時を各々が過ごしている。ただし僕を除いて

僕がなぜその習慣から外れているのかというと、単純にコーヒーが苦くて嫌いだったから。

物心ついたとき、興味本位で「一口だけ」と言って母親のマグカップにある熱いコーヒーを飲んでみた。

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これがもう苦くて苦くて。大人はなんてものを飲んでいるんだ。信じられない。当時子どもだった僕にとって、コーヒーを美味しいと感じることは到底できなかった。

そして月日は流れる。小学校高学年の頃だっただろうか。学校の図書室でムーミンの本と出会う。

ムーミンとコーヒー

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僕が図書室で出会ったムーミンの本。それは「ムーミン谷の彗星」。彗星が地球に向かって落ちてくるということでムーミン谷は大騒ぎ。ムーミントロールと友達のスニフは、彗星について調査するため遠い地にある天文台へと向かう。といった内容だ。

ムーミン谷の彗星は、スナフキン初登場となる物語でもある。当時の僕が印象に残ったところは、スナフキンが淹れたコーヒーをムーミントロールとスニフが飲んでいたところ。コーヒーについて、ただ目の前にあったから飲んでいたというわけではなく、大好きとも言っていた

コーヒーの美味しさが分からない僕と、分かるムーミントロール。

僕よりもムーミントロールは大人だったんだ。その事実を目の当たりにしたときは悔しくてたまらなかった。

負けてられない。再挑戦してみよう。今度こそ美味しく飲めるはず。

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とある朝、再び母親に「一口だけ」と言って飲んでみる。もう大丈夫だろう。しかし、液体が舌に触れた瞬間、淡い期待は打ち砕かれた。

やはり苦い。

かろうじてミルクを入れれば飲めるようにはなっていた。両親やムーミン谷の彼らには、まだ届かない。

飲まなくなったコーヒー

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22歳になるまで実家に住んでいたが、コーヒーを飲まない生活は続いていた。

上京して一人暮らしがはじまると、さらに縁遠い存在となる。新しく購入したマグカップだが、コーヒーが注がれることは一度もない。東京にあるマンションの一室には、実家に漂っていたコーヒーの香りすら現れなくなっていた。

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仕事のない休日、カフェに行くといつも決まって紅茶やココアを注文する。両方ともホット・アイスを兼ね備えており、一年中飲むことができる素晴らしい飲み物。また、食事の際は水や緑茶、アルコールを好んで飲んでいた。

いつの間にか、珈琲を飲むという選択肢が僕の中から消えていることに気づいたのである。

久しぶりに嗅いだコーヒーの香り

25歳になり、先日友人の結婚式の関係で名古屋を訪れていた。

前日から名古屋入りをしており、時間を持て余していたので名古屋パルコで開催中の「におい展」という企画展へ。様々な匂いを体験できるということで楽しみにしていた。

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展示会場には爽やかな香りから臭いものまである中、コーヒーの香りも体験できるとのこと。せっかくなので嗅いでみよう。

密封された容器を開けると、コーヒーの香りが鼻を刺激。昔の記憶が蘇ってくるようだった。そして無性にコーヒー飲みたいと思ったのである。

運がいいことに今いる場所は名古屋。モーニングの聖地ともいわれているところである。せっかくなので、翌朝はモーニングを決めてコーヒーを飲もう。披露宴が始まるのは午後からだから時間的には大丈夫だ。そんなことを考えながら眠りについたのであった。

名古屋で飲んだコーヒーが転機に

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名駅から歩いてすぐのところにあるBUCYO CAFEへ。10時30分というわりと遅い時間までモーニングがあるのでここを選んだ。

入店するとお店の人に案内され、カウンター席へと通される。薄暗い店内の雰囲気が最高に居心地良く、忙しい朝だということを忘れさせるよう。

これから注文するものは前日から決めていた。コーヒーとトーストがセットになっているモーニングだ。しばらすると、ミルクの入っていない真っ黒なコーヒーと小倉トーストが運ばれてきた。

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ガムシロップやミルクが用意されていたが、まずはそのまま飲んでみる。

「・・・」

なんだこの…飲みやすいコーヒーは

嫌いな理由である苦味は確かにあるのだけれど、なぜだか飲めてしまう。少しずつ、確実に、受け入れるかのように体の中へと入っていった。

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生クリームが乗った甘ったるい小倉トーストとの相性も抜群。コーヒーの苦味があるからこそ小倉トーストの甘さが引き立つ。その逆も然り。苦いところも含めて好きになりそう。いや、もう好きになっているのかもしれない。友人の結婚式がきっかけでコーヒーの魅力に気づくだなんて、思いもしなかった。

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これでようやくムーミンやスナフキンに追いつけたのかな。物語の中で彼らが好きで飲んでいたコーヒーを、現実で飲めるようになった喜びは格別である。

珈琲と私とこれから

いままでコーヒーの美味しさを見い出せなかったけど、これから始まる26歳からの人生、ちょっとずつコーヒーを楽しんでいこうと思う。

いままで親には「一口だけ」と言っていたが、次からは「一杯貰うわ」と言うことになるだろう。次の帰省が楽しみだ。

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