2017年4月18日から東京・上野にある東京都美術館にて、ピーテル・ビュリューゲル1世に関する企画展を開催。その名も、
ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルラントの至宝 ― ボスを超えて ―
※長いので以降は「バベルの塔展」と略して表記
バベルの塔展では、ブリューゲルの代表作と名高い「バベルの塔」をはじめ、同時代の絵画や彫刻など90点を展示。ヒエロニムス・ボスの油彩画2点も初来日ということで注目されています。
個人的にすごく楽しみにしていたので、先日購入した単眼鏡を持って行ってきました!
この記事ではバベルの塔展の見どころや感想、混雑状況、グッズ情報についてまとめています。これから行く人は参考にしてみてください。
※会場内は写真撮影NGのため、ポストカードの写真を交えながらご紹介
見どころその1 バベルの塔
間近で鑑賞したバベルの塔
約24年ぶりに来日したバベルの塔。僕が2歳の頃の話なので当然記憶にはなく、はじめて生で見ました。
絵を目の当たりにしてまず驚いたことがその小ささ。脳内では迫力のある塔のイメージが出来上がっていたので、もっと大きなものなのかと思ってた。60×74.5cmというサイズは、推定510mに及ぶ塔を表現するには、あまりにも小さい。
それなのにも関わらず、緻密に描かれていることに驚愕。遠くからだと大きな塔があるだけにしか見えないかもしれませんが、実は大勢の人が描かれているんです。
塔に暮らす人、塔を建設する人、港にいる人など様々。それぞれの人に物語が設定されているじゃないかと想像すると、とてもドラマチックに思えてくる。
展示会場では、列に並んでゆっくり歩きながら鑑賞することになります。間近で見ていられる時間は短く、数秒しかないので3周くらいしました。笑
少し離れた距離からでよければ、動かずじっくり見ることもできますよ。
3DCGや複製画で楽しむ
展示会場にはバベルの塔を3DCGで再現した映像や、実物を300%拡大した複製画の展示もありました。
3DCGの映像は、まるで塔を歩いて登っているような感覚。美術館なので声は出しませんが、心の中で「おぉ!」と感心。
複製画の方は実物よりも大きいため鑑賞しやすかった。よい近くで鑑賞できるし。気のせいかもしれませんが、実物より発色がいい気がしたので、良くも悪くも複製画の方が綺麗に感じられたかな。
見どころその2 ボス・リバイバル
独特な世界観を展開する画家、ヒエロニムス・ボス。
彼の奇怪な絵は死んだ後も多くの人を魅了。16世紀半ばにはボスの画風を真似た版画や絵画が次々と現れる「ボス・リバイバル」が巻き起こりました。
この企画展では、ボス・リバイバル時の作品を多数展示。気持ち悪いようで可愛らしいモンスターに釘付けになることでしょう。どれも精細に描かれているので、隅々まで見ることをおすすめします。
途中、意味が分からなくて理解が追いつかないモンスターもいたのですが、音声ガイドで補足してくれるのはありがたい。520円で雨宮塔子さんと森川智之さんがナビゲートしてくれるので、より楽しみたい方はぜひ利用してみてください。
ちなみに、企画展のマスコットキャラクター的な存在である「タラ夫」もその中にいるモンスターのうちの一体。「大きな魚は小さな魚を食う」という作品に描かれているので、どこにいるか探してみてください!
単眼鏡で鑑賞した感想
今回4倍率の単眼鏡を使いながら鑑賞したのですが、バベルの塔展との相性は最高!!
会場内が混雑していたので長時間の使用はできませんでしたが、それでも充分活躍してくれました。
どの作品も緻密に描かれているので、拡大して隅々まで鑑賞するのが楽しすぎた。特にボス・リバイバルに登場するモンスターたちを、一体一体じっくり見れたのがよかったですね。思いもよらないところにモンスターがいたりして、発見するのがおもしろい。
「気持ち悪っ…」とか思いつつも、夢中になって魅入っていました。
↓ちなみに僕が使った単眼鏡はこれ。赤よりも黒の方が安く買えます。
詳しくは以下の記事でレビューしているので、購入を検討している方は要チェック!

バベルの塔展のグッズ
展示会場の最後にはグッズコーナが用意されています。購入したものや見つけたものを紹介しますね!
B5サイズのクリアファイルを購入。デザインが超好みで気がついたら手に取ってた。。
6枚でひとつの絵になるポストカードを発見。バベルの塔を拡大した状態で見ることができますね。
ついに明日スタート!ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル『バベルの塔』展 お土産には是非限定フィギュアをどうぞ https://t.co/9EF1ulSwz3 pic.twitter.com/8S8ivwiDCS
— 【公式】海洋堂 (@kaiyodo_PR) 2017年4月17日
こちらはタラ夫のフィギュア。いい感じの写真がなかったのでTwitterからお借りしました。海洋堂が手がけているのでクオリティは抜群!
このほかにも、様々な種類のグッズを販売しています。
- 公式図録(原寸サイズのポスターつき)
- Tシャツ
- トートバッグ
- スノードーム
- バンダナ
- マグカップ
- エッグスタンド
- クリアファイル
- ペンケース
- タオル
特にバベルの塔をプリントしたTシャツがかっこよかった。着るか着ないかは別として、観賞用に買うのもありかなーと。
タラ夫と一緒に記念撮影
グッズコーナーを抜けて進んでいくと、等身大?のタラ夫を発見。フォトスポットになっているので撮影しましょう! 奥の方にあり、エスカレーターを降りるともう見られないのでお見逃しなく!
本当はミラーレスカメラでその姿を写真に収めたかったのですが、展示会場が撮影NGのためカメラは要らないだろう…と荷物をロッカーに預けていたんですよね…。残念だ。
混雑状況について
4月22日 土曜日の場合
昨年開催された若冲展と同じ会場ということで、ものすごく混雑しているんじゃないかとビクビクしていたのですが、杞憂でした。
土曜日の15時頃に訪れたところ、東京都美術館の前に行列は無し。当日チケット売り場には少しだけ並んでいましたが、5分もすれば買えました。混んでいたらコンビニで買うことを推奨していましたが、その必要はなさそうです。
会場内にいる人は多かったですが、歩くスペースは十分にあるしストレスも感じなかった。
ただし、多くの人がひとつひとつの絵をじっくり鑑賞するので、待ちの時間はあると思います。同じフロアであれば見る順番に制限はないので、空いているものから鑑賞しましょう!
シルバーデーには要注意
65歳以上の方が無料になるシルバーデー。期間中、次の日程で行われます。
- 4月19日(水)
- 5月17日(水)
- 6月21日(水)
第3週目の水曜日。この日は混雑が予想されるので、65歳未満の方は控えたほうがいいかもしれません。
東京での開催は7月2日まで
東京都美術館での開催は約3か月ほど。
その後大阪で開催されるようですが、それ以降の予定は不明な状態。札幌や名古屋での展示は決まっていないようです。
関東圏にお住まいの方はもちろんのこと、東日本にお住まいの方は今がチャンスかもしれません。ブリューゲルやボスの貴重な作品を見られる機会をお見逃しなく!
▼企画展概要
期間:2017年4月18日~7月2日
会場:東京都美術館
住所:東京都台東区上野公園8−36
▼チケット料金
一般:1,600円
大学生:1,300円
高校生:800円
65歳以上:1,000円