土橋真二郎さんの「コロシアム」シリーズを読みました。
臨場感や緊迫感があって、おすすめのラノベなので作品の魅力を紹介するとともに、感想を書きたいと思います。
著者「土橋真二郎」について
まずは著者について紹介。
土橋真二郎さんは、電撃文庫から「扉の外」「ツァラトゥストラへの階段」「楽園島からの脱出」などを出版。
メディアワークス文庫からは「殺戮ゲームの館」「人質のジレンマ」など。「生贄のジレンマ」は2013年に映画化もしている。
僕はというと、メディアワークス文庫から出版している本は全て読んでいます。
土橋真二郎さんが描く物語は、生死をかけて争うデスゲームを題材となることが多く、どれも臨場感があって好きなんですよねー。
コロシアムについて
電撃文庫から出版されたコロシアムシリーズは、「コロシアム」「コロシアム2」「コロシアム3」の全三巻構成。
既に完結済みの作品です。
あらすじ
『扉の向こうのコロシアムで殺し合っていただきます』
少女が目を覚ますと、そこは見たこともない空間。拳銃とナイフが与えられ、殺し合いを強制される。無慈悲に仕組まれた死のゲーム。集められた30人のうち、生き残れるのはただ1人――。
高校生の萩原悠人は、ある日ネットで拾ったアプリから「コロシアム」というデスゲームの開催と、そこに自殺したはずのクラスの中心人物・月島伊央が参加していることを知る。
アプリを使って外部から彼女をサポート出来ることを知った悠人は、クラスメイトたちと共にゲームのクリアを試みるが……。集められた30人の共通点が、悠人たちに恐るべき真実を突きつける!
1巻の内容紹介より引用。
イラストは白身魚さん
コロシアムのイラストを担当するのは白身魚さん。
「ココロコネクト」シリーズのイラストを手掛けている人です。
コロシアムに登場するキャラクターは多め。プレイヤーとなるキャラクターが30人。サポートする人間も大勢います。
全てのキャラクターに名前があるわけではありませんが、全3巻と考えると、かなり多い方だと思う。
そこで便利なのが、本を開いてすぐのところにあるキャラクターの紹介イラスト。人数が多くて混乱しそうになるけど、しっかりと差別化されているので、視覚から特徴をつかみ、覚えることができます。
本当にありがたい。
感想(ネタバレあり)
それでは感想に移りたいと思います。
3巻構成となっている関係上、ネタバレが避けられないところもあるので、未読の方はご注意ください。
コロシアム 感想
銃を持ったこともないような女子高生30人が生き残りをかけて戦う。
銃弾の奪い合い…。
索敵レーダーの範囲が広くするため、晒されながらも薄着に…。
プレイヤー目線の時は、読んでて何度も何度もいたたまれない気持ちになりました…。
サポートする側の戦いも見どころでした。戦うフィールドは違うけど、学校特有の生徒会や投票システムなどがあるのもいい。ルールが定められた条件下での心理戦は見ごたえ抜群で、安定した面白さがあります。
あと、めちゃくちゃ続きが気になる終わり方だった。
コロシアム2 感想
コロシアムは次のステージへ。
今まではプレイヤー側とサポート側で場所が分かれていましたが、学校というフィールドに統一されることになります。
銃を撃つことができる人は限られるけど、ある意味全校生徒がプレイヤー。
狂気染みたキャラクターの登場など、1巻では目立たなかったキャラクターも出てきて、ますます面白くなってきました…!
クラス内の結束や裏切りなど、情報戦も見どころ。
コロシアム3 感想
コロシアム2に引き続き、学校での戦いが繰り広げられます。
バトル描写に臨場感があって興奮…!まさにクライマックスという感じ!
ページを捲るたび、どんな風に終わるんだろうとワクワクしながら読めました。
珍しく、平和的で綺麗な終わり方だったかな…。
序盤からのメインキャラクターはほとんど生きてるし…。ちょっと意外だったかなぁ。
明るい感じの希望あるエンディングだったので、スッキリとした読後感でした。妄想してしまいがちだけど、デスゲームが終わるまでの物語なので、その後どうなったかは、あまり考えなくていいと思う。
おわりに
もし興味を持たれた方は、手に取ってみてはいかがでしょうか。
内容的に「バトルロワイヤル」に似ているところがあるので、そういった話が好きな人はぜひ!
それでは、また。