活字で読む「ドラえもん のび太の月面探査機」

心地良い余韻に浸っています。
久しぶりに小説を読みました。

その小説とは、

映画 ドラえもん のび太の月面探査機

2019年3月公開の映画を書き下ろし。
脚本を手がける辻村深月さんが自ら筆を執りました。

辻村深月さんは小説家。「かがみの孤城」で本屋大賞を受賞。
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活字で、ドラえもん。

小説版「映画 ドラえもん のび太の月面探査機」

そういえば読んだことないかも?

僕にとってドラえもんといえば、漫画、テレビ、映画の作品でおなじみ。あの世界と触れ合うのは、夜ご飯を食べるとき、図書館や映画館が定番でした。

今作は小説。
挿絵もなく活字だけ。

さっそく読み始めてみると・・・

月は、人が生きるには過酷な世界だ。

えっ、ドラえもん!?

最初の一文から戸惑いを感じつつも、数ページ後おなじみのキャラクターが登場。

ちょっとしたことで殴られたりしてきたが、実は涙もろくて仲間思いな一面もある。

自慢話にうんざりさせられることも多いけど、こんなふうに妙に物知りなところがある。

頭がよくて、優しくて、そしてお風呂が好きなきれいな女の子だ。

小説らしい紹介の仕方に、思わずニヤリ。

そしてセリフひとつひとつから懐かしさを感じるんですよね。脳内再生も余裕で、物語の光景が目に浮かぶよう。活字が苦手な人でも、すらすらーっと入ってくるんじゃないかな。

「小説 映画 ドラえもん のび太の月面探査機」を読み終えて

小説になってもドラえもんはドラえもん。

なんの違和感もなかった。

毎回ひみつ道具にワクワクするし、クライマックスからのアツい展開。涙腺が緩むラストシーン…。

生と死、家族、友情など、考えさせられる場面も多く、感情に刺さる名言との出会いも。

読み終えると心地良い読後感
童心に返ったような気分です。
ドラえもんという作品は、大人になっても楽しめる。

映像で楽しみたい人は映画館へ、活字で楽しみたい人は小説を手にとってみてください。きっとそれぞれの良さがあると思うので。

さいごに。
個人的なMVPはスネ夫!

すげーカッコよかった!
心情を語る描写が特に!
果たしてセリフになるのか、映像も楽しみです。