秋田禎信「ハルコナ」の感想:防護スーツ越しの純愛小説!

秋田禎信_ハルコナ

こんにちは、ニシマツ(@output_log)です。

新潮文庫nexから発売された、秋田禎信さんの新刊「ハルコナ」という小説を紹介したいと思います。(重大なネタバレは無いのでご安心ください)

書店でこの本を見かけたとき、表紙にうつる少女と目が合った。色白な肌に黒髪セミロングが特徴的な女の子。何を考えているのか、表情からは読み取れない。

そして目に入った「ハルコナ」というシンプルなタイトル。帯に書いてある「防護スーツ越しの純愛小説」という言葉にも惹かれ、気がついたら会計を済ませていた。

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あらすじ

5年前、遠夜(とおや)の隣に引っ越してきたハルコは特異体質の少女。

数十キロにわたり花粉を消滅させるかわりに 自分には有毒となるため、宇宙服のような防護スーツを着けなければ外出ができない。

通学は遠夜がサポートを続けるなか、事故が起きる。それはクラスメート を巻き込む事件へと発展するのだが。

引用:http://www.shinchosha.co.jp/book/180069/

感想

ベタな恋愛小説ではない

ハルコは花粉を消滅させる体質を持つという、ちょっと特殊な設定。「そんなのありえないでしょ!」と思わなくもないが、設定なので仕方がない。受け入れよう。

遠夜とハルカ。2人は外にいるとき、絶対に同じ状態で向かい合うことができない。ハルカにとって防護スースを着ることは命を守るために必須だからだ。

そのため、外で仲良くBBQをしたり、海ではしゃぐようなこともない。学校から自転車で一緒に帰ったり、高校生ならではの学園祭なども描かれることはなかった。

そういうわけで「ハルコナ」という物語には「青春」「一般的な恋愛」といった要素が無いに等しい

帯に書かれていたのは「純愛」。
読み終えて、この言葉がピッタリだと感じた。

不自由な生活を強いられているハルコをサポートすると決めた遠夜。たとえ周りに変化があったとしても、ハルコへの気持ちは変わらないんだろうなーと思う。この気持ちは一方的なものではなく、間違いなくハルコから遠夜に対しても存在するのだろう。

最後のページではハルコと遠夜のイラストが描かれている。どうやら外出中のようで、防護スーツを身にまとっている。遠夜は電話をかけているようなので、きっと2人だけで会話をしているのだろう。物語の終わりと繋がっているようなイラストだった。

花粉のない世界

現実では花粉のない世界なんて考えられないけど、もしハルコみたいな体質を持った人間が存在するとしたら、世の中どうなっちゃうんだろうな。花粉の猛威からは逃れられるかもしれないけど、また別の何かと戦うことになるのかな…。あぁ…こわいこわい…。

毎年「花粉なんて無くなればいいのに」と思ってたので、ちょっと考えちゃいました。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
230ページほどでサクッと読めるので、気になった方はぜひ!



あ。そういえば、ハルコナの「ナ」ってどういう意味だったんだろう…?

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