住野よる「また、同じ夢を見ていた」感想:後半で面白さ爆発!ネタバレは薔薇の下で

また、同じ夢を見ていた_00

感想

179ページ目で全てが繋がった

物語の最初の方から安定して面白かったが、後半一気に爆発した。

179ページ目からがやばい。

 

「ん?」

 

・・・

 

「えっ!?」

 

・・・

 

「あっ!! そういうこと!!!」

 

179ページ目のアバズレさんとの会話にて。僕の頭の中はこんな感じだった。軽くパニック。

話の全てが繋がった感覚。今まで読んできた何気ない文章が、伏線へと変わった瞬間でした。

(勘のいい人は、もう少し早く気づくと思う)

 

 

「人生とは」の例えが秀逸

奈ノ花が言う「人生とは」の例えがどれも秀逸。

 

「人生はプリンみたいなものってことね」
意味:甘いところだけで美味しいのに、苦いところをありがたがる人もいる。

 

うまく例えるなーと感心してしまいました。

 

他にも、こんな例えがありました。

  • 「人生とはダイエットみたいなものね」
  • 「人生とはクジャクの求愛みたいなものよ」
  • 「人生とは冷蔵庫の中身みたいなものだもの」

意味の解説については、ぜひ読んでご確認ください!

 

おわりに

面白かった。

感動して、じんわりと目に涙が浮かぶ1冊。

 

「君の膵臓をたべたい」と「また、同じ夢を見ていた」はどっちが面白いか?と話題になるとは思うけど、2つは全く違うお話。ベクトルが全然違うので、比較するのは無意味だと思う。どちらもいい。

 

キミスイが大好きだから、作者補正が入ってるかもしれないけど、ただただ、面白かった。

うん、決めた。また読み直そう。

それでは、また。

 

前作「君の膵臓をたべたい」の感想はこちら

君の膵臓をたべたい(キミスイ):あらすじと感想(ネタバレあり)
住野よるさんの「君の膵臓をたべたい」。読み終えてタイトルの意味を知り、涙が頬を伝うほど感動しました。印象に残ったので、あらすじやキャラクターを詳しく紹介します。後半ではネタバレを含む感想があります。